スリーポイントシュートは、試合の流れを変える重要なスキルです。
成功率を上げるには、正しいフォーム・適切な練習・戦術の理解が欠かせません。
特に、ボールの軌道・手首のスナップ・下半身の使い方を意識すると安定します。
2027年からミニバスでも導入予定のため、今後さらに重要度が増します。
基本を押さえ、実戦で活かせるスリーポイントを身につけましょう!
スリーポイントシュートとは?基礎知識を押さえよう
スリーポイントシュートは、現代バスケットボールのゲームプランにおいて欠かせない要素となっています。
近年では、NBAやFIBAだけでなく、日本のバスケットボール界でもスリーポイントシュートの重要性が増しています。
しかし、「スリーポイントのルールは?」「どこから打てば3点になるの?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。
まずは、スリーポイントの基本ルールや、その影響について詳しく見ていきましょう。
スリーポイントのルールと範囲
スリーポイントシュートが3点としてカウントされるためには、シュート時にプレイヤーの両足がスリーポイントラインの外側にある必要があります。
試合中は、このルールを意識しながらプレーすることが大切です。
スリーポイントラインの距離(リーグ・カテゴリ別)
リーグ・大会 | スリーポイントラインの距離 |
---|---|
NBA | 7.24m(コーナーは6.7m) |
FIBA(国際試合) | 6.75m |
Bリーグ(日本のプロリーグ) | 6.75m |
日本の高校・中学 | 6.75m |
日本のミニバス(小学生) | 2027年4月より導入予定、距離は6.25mの見込み |
▶ 日本のミニバス(小学生)では、これまでスリーポイントはルール上存在していませんでしたが、2027年4月から正式に導入予定となっています。
これにより、小学生のバスケットボール競技も、より戦術的なプレーが求められるようになるでしょう。
スリーポイントが重要な理由
スリーポイントシュートは、単に得点が多く入るだけのプレーではありません。
チームの戦術や試合の流れに大きな影響を与えるため、現代バスケットボールにおいて不可欠な要素となっています。
得点効率が高い
スリーポイントシュートは、2ポイントシュートより1点多いため、決定率が同じであれば、より多くの得点を稼ぐことが可能です。
特に、相手ディフェンスが強固な試合では、外からのシュートで得点できることが大きなアドバンテージになります。
スペーシングを広げる
スリーポイントが決められるプレイヤーがいると、相手ディフェンスは外に広がるため、ゴール下のスペースが広くなります。
これにより、ドライブやインサイドプレーがしやすくなり、オフェンスの幅が広がります。
3. 試合の流れを変える「一発逆転」の可能性
10点差で負けていても、スリーポイントを数本決めれば一気に追いつくことができます。
また、試合の終盤にスリーポイントを決めることで、一気に逆転のチャンスを作り出すことができるのも魅力です。
現代バスケットボールの主流
近年のNBAやBリーグでは、スリーポイントシュートの重要性がさらに高まっています。
特に、「スモールボール戦術」(センターを使わず、アウトサイドシュートを多用する戦術)が広まり、スリーポイントが決められる選手の価値が上がっています。
スリーポイントを成功させるための前提条件
スリーポイントを決めるためには、単に遠くからシュートを打つだけでは不十分です。
安定したシュートを決めるためには、以下の要素を意識する必要があります。
正しいフォーム
スリーポイントは距離が長いため、シュートフォームが安定していないと成功率が大きく下がります。
- シュート時の姿勢や肘の角度
- リリースのタイミング
- 手首のスナップ
これらを適切に調整することで、成功率が大幅に向上します。
適切なフィジカルコンディション
スリーポイントシュートは、下半身の力を上半身に伝える動作が重要です。
そのため、筋力や持久力が不足していると、シュートが安定しません。
- 下半身の強化トレーニング(スクワットやジャンプトレーニング)
- 腕と肩の筋力アップ(プッシュアップやチューブトレーニング)
これらを意識することで、より安定したシュートが打てるようになります。
実戦を意識した練習
スリーポイントの成功率を上げるには、ただシュートを打つだけでなく、試合のシチュエーションを想定した練習が必要です。
- キャッチ&シュート(パスを受けてすぐにシュート)
- ドリブルからのシュート(自分でリズムを作ってシュート)
- ディフェンスを想定したシュート(相手のプレッシャーを感じながら打つ)
スリーポイントシュートの基本と正しいフォーム
スリーポイントシュートを安定して決めるためには、正しいフォームの習得が最も重要です。
「距離が届かない」「シュートが安定しない」「確率が上がらない」と悩んでいる人は、フォームの基本を押さえることで劇的に改善できます。
ここでは、スリーポイントシュートの正しいフォームを詳しく解説し、改善のための具体的なポイントを紹介します。
シュート成功率を上げるための基本の3つのポイント
スリーポイントを安定して決めるためには、以下の3つのポイントが特に重要です。
この3つを意識するだけで、シュートの確率は格段に向上します。
弧を描くようなボールの軌道を意識する
シュートがリングに入る確率を上げるためには、ボールが高い弧を描くことが重要です。
軌道が低すぎるとリングに当たりやすく、弾かれやすくなります。
目安として、ボールが最高点に達する際に、リングより1m以上の高さがあると理想的です。
安定したシュートフォームを確立する
毎回同じ動作でシュートが打てるようにすることが大切です。
シュートのリリース位置、手の使い方、体のバランスを一定に保つことで、ブレを減らし、成功率を上げることができます。
手首のスナップを使ってリリースする
シュートの際に、手首をしっかりとスナップさせることで、ボールに適度な回転がかかり、シュートの安定性が向上します。
ボールの回転が適切だと、リングに当たった際に吸い込まれるように入る「ソフトタッチ」なシュートになります。
スリーポイントシュートの正しいフォーム
スリーポイントシュートの基本的なフォームは、次のステップで確認できます。
まずは、シュートの動作を分解し、「どこを意識すれば良いか」を理解しましょう。
フォームのチェックポイント | 意識すること |
---|---|
シュートの構え(セットアップ) | 足は肩幅程度に開き、リラックスした状態でボールを持つ。 |
ボールの持ち方 | 指先で軽くボールを支え、力を入れすぎない。 |
シュートポケットの位置 | ボールを顔の前(おでこ~鼻の高さ)にセットする。 |
肘の角度 | 肘を直角に曲げ、シュートの軌道をコントロールする。 |
リリース時の動作 | 手首のスナップをしっかり使い、ボールを放つ。 |
フォロースルー | シュート後も手をリングに向けて伸ばし、形をキープする。 |
▶ フォームを確認するためのポイント
- 鏡の前でシュートフォームをチェックする
- スマホで自分のフォームを撮影し、理想のフォームと比較する
- コーチや上級者に見てもらい、改善点を指摘してもらう
スリーポイントシュートを上達させるための練習法
スリーポイントシュートを成功させるためには、正しいフォームを身につけた上で、実戦的な練習を積むことが重要です。
「シュートが安定しない」「飛距離が足りない」といった悩みを解決できる練習方法を紹介します。
基本的な練習メニュー(初心者~中級者向け)
初心者がスリーポイントシュートを安定して決めるためには、基本を押さえた練習が欠かせません。
以下のメニューを毎日10~15分ほど行うだけで、シュートの安定性が向上します。
練習メニュー | 目的 | 方法 |
---|---|---|
フォームチェックドリル | 正しいフォームを身につける | 鏡の前でシュートフォームを確認しながら打つ |
ワンハンドシュート | シュートの感覚を養う | 片手だけでボールを持ち、近距離からリングに向かってシュート |
スポットシューティング | 決まった場所からの精度を上げる | 5つのスポット(コーナー・45度・トップ)から各10本ずつ打つ |
ドリブルシュート | 実戦でのシュートを想定 | ドリブルからのステップシュートを繰り返す |
リズムシューティング | 試合に近い流れで打つ | 連続で10本以上シュートを打ち、リズムを作る |
▶ ポイント
- 近距離からスタートし、徐々に距離を伸ばす
- 毎回、同じフォームを意識する
- ミスしても気にせず、リズムよくシュートを続ける
飛距離を伸ばすためのトレーニング(届かない人向け)
「スリーポイントが届かない!」という人は、単純に筋力が足りないのではなく、フォームに問題がある可能性があります。
以下のポイントを意識することで、無理なくシュートの飛距離を伸ばすことができます。
下半身の力を活用する
シュート時に足の力をしっかり使い、ジャンプの勢いをボールに伝える。
「ひざ→腰→肩→腕→手首」の順番でスムーズにエネルギーを伝えることが重要。
シュートモーションをコンパクトにする
「ツーモーション」から「ワンモーション」に近づけることで、余計な動作が減り、飛距離が伸びる。
リラックスして打つ
力みすぎるとフォームが崩れ、シュートが短くなりやすい。
余計な力を抜いて、スムーズな動きでシュートすることが大切。
▶ おすすめのトレーニング
- スクワット&カーフレイズ(下半身強化)
- メディシンボールシュート(腕と足の連動)
- ジャンプシュートドリル(実戦を意識)
スリーポイントを活かす戦術とフォーメーション
個人の技術だけでなく、チームとしてスリーポイントを活用することも重要です。
ここでは、チームプレイにおけるスリーポイントの戦術を解説します。
チームプレイにおけるスリーポイントの活用
スリーポイントを決めるためには、個人スキルだけでなく、チーム戦術を活かすことも大切です。
適切なフォーメーションを理解して、試合で活用しましょう。
戦術 | 目的 | 方法 |
---|---|---|
ピック&ポップ | シューターがフリーになる | スクリーンをセットし、ディフェンダーの裏を取る |
ドライブ&キック | ディフェンスを崩す | ゴールへアタックし、外にパスを展開 |
フレアスクリーン | 相手のマークを外す | もう一人のプレイヤーがスクリーンをかけてオープンシュートを作る |
まとめ
スリーポイントシュートは、試合の流れを変える強力な武器です。
正しいフォームを身につけ、継続的に練習することで、成功率は確実に上がります。
特に、ボールの軌道や下半身の使い方を意識すると、安定したシュートが打てるようになります。
今後はミニバスでも導入予定で、ますます重要なスキルになるでしょう。
基本を押さえ、試合で活かせるスリーポイントを習得しましょう!