バスケットボールの背番号は、単なる識別番号ではなく、 選手のこだわりや歴史が詰まった大切な要素 です。
憧れの選手の番号を選ぶ人もいれば、自分の誕生日やラッキーナンバーにちなんで決める人もいます。
しかし、背番号には リーグや大会ごとに決められたルール もあり、 自由に好きな番号を選べるわけではない ことをご存じでしょうか?
今回は、バスケの背番号にまつわる ルールや歴史、人気の番号、選び方のポイント を詳しく解説します!
自分にぴったりの番号を見つけて、 よりバスケットボールを楽しみましょう!
バスケの背番号の意味とルール
バスケットボールの背番号には、ルール上の規定や歴史的な背景、選手のこだわりが反映されています。
現在では多くのリーグで自由に番号を選べますが、過去にはポジションごとに決められていた時代もありました。
また、ユニフォームの規定によって使用できる番号が制限されることもあります。
バスケットボールの背番号にまつわる ルールの変遷、使用できる番号の制限、ポジションとの関係 などを詳しく解説します。
バスケの背番号には意味があるのか?
「バスケの背番号って自由に選べるの?」と思う人も多いでしょう。
実は、バスケットボールの背番号には一定のルールや意味があり、選手のこだわりが込められています。
特に、NBAやBリーグなどのプロリーグでは、スター選手が背負った番号が「エースナンバー」として語り継がれ、後世のプレイヤーに受け継がれることもあります。
また、かつてはポジションごとに割り振られた番号があり、現在のバスケットボールにもその名残が見られることがあります。
ここでは、背番号の持つ意味や歴史、ルールの変遷について詳しく見ていきましょう。
かつて1〜3番は使用できなかった?
現在では多くのリーグで1〜3番の背番号を自由に選べますが、かつてはルールによって 1〜3番の使用が制限されていた 時期がありました。
この背景には、審判が ファウルコールを明確に伝えるためのルール が関係しています。
なぜ1〜3番が使えなかったのか?
FIBA(国際バスケットボール連盟)が定める国際試合や、日本の高校・大学バスケでは、1〜3番を含む一部の番号が使えない時期がありました。
その理由は、 審判がファウルをコールする際に、手のジェスチャーで番号を示しやすくするため です。
例えば、指で「2」と示したとき、それが背番号の2なのか、ファウルの回数なのかを混同しないようにするためです。
現在のルールはどうなっている?
現在では、FIBAのルール改定によって 1〜3番も使用可能 になりました。
ただし、日本の一部の大会(特に学生バスケ)では、引き続き 4〜15番のみ 使用できるルールが適用されている場合があります。
一方、BリーグやNBAでは、1〜99番まで自由に選べるようになっており、1〜3番も普通に使用されています。
背番号でポジションが分かる時代もあった
現在のバスケットボールでは、選手が自由に好きな番号を選べますが、過去には 背番号がポジションを示すルール が存在していました。
これは、試合中に選手の役割を明確にし、審判や観客がプレーを理解しやすくするためでした。
昔のポジション別背番号のルール
以下のように、番号ごとにポジションが決められていた時代がありました。
しかし、このルールは、FIBAや一部のリーグで導入されていましたが、現在では この制度は撤廃され、選手が自由に番号を選べる ようになっています。
背番号 | ポジション |
---|---|
1番 | ポイントガード(PG) - ゲームメイクを担当 |
2番 | シューティングガード(SG) - 外角シュートが得意 |
3番 | スモールフォワード(SF) - 攻守のバランスを取る |
4番 | パワーフォワード(PF) - インサイドプレーが得意 |
5番 | センター(C) - ゴール下でのプレーを担当 |
バスケで人気の背番号とその理由
NBAの人気選手と背番号の由来
NBAではスター選手が着けた番号が憧れの背番号となり、世代を超えて受け継がれています。
ここでは特に人気の高い10名の選手と、その背番号の由来を紹介します。
選手名 | 背番号 | 由来 |
---|---|---|
マイケル・ジョーダン | 23 | 兄の番号45の半分として選択 |
ステフィン・カリー | 30 | 父デル・カリーの背番号を継承 |
コービー・ブライアント | 8, 24 | 高校時代の番号&24時間努力の象徴 |
レブロン・ジェームズ | 6, 23 | ジョーダンを敬愛し23を選択、6はヒート時代 |
アレン・アイバーソン | 3 | 高校時代から愛用 |
カリーム・アブドゥル=ジャバー | 33 | 高校時代からの番号 |
ラリー・バード | 33 | インディアナ州立大学時代の番号 |
スコッティ・ピッペン | 33 | 大学時代から継続 |
ケビン・デュラント | 35 | 亡くなった恩師の年齢にちなんで |
ルカ・ドンチッチ | 77 | 憧れの選手の7番を倍にした番号 |
Bリーグの人気選手と背番号の由来
日本のBリーグでも、選手たちは自身の背番号に特別な意味を持っています。
ここでは注目の5名とその背番号の理由を紹介します。
選手名 | 背番号 | 由来 |
---|---|---|
富樫 勇樹(千葉ジェッツ) | 2 | 高校時代は0番、Bリーグでは2番を選択 |
河村 勇輝(横浜ビー・コルセアーズ) | 5 | 特定の由来は不明だが象徴的な番号 |
比江島 慎(宇都宮ブレックス) | 6 | チームのエースナンバーとして定着 |
田中 大貴(アルバルク東京) | 24 | コービー・ブライアントに憧れて選択 |
渡邊 雄太(NBA/日本代表) | 12 | NCAA時代からの番号を継続 |
バスケの背番号の選び方
バスケットボールの背番号は、単なる数字ではなく 選手のアイデンティティやこだわりが込められた重要な要素 です。
「どの番号にするべきか?」と迷ったときに役立つ、背番号を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
背番号を決める際のポイント
背番号を選ぶときには、いくつかの基準があります。
単なる「好きな数字」ではなく、選手それぞれの思いや背景が反映されることが多いです。
① 憧れの選手と同じ番号を選ぶ
多くのプレイヤーが、 好きなNBA選手やBリーグ選手の背番号を選ぶ ことが一般的です。
例えば、コービー・ブライアントの影響で24番を選ぶ人や、ステフィン・カリーの影響で30番を選ぶ人がいます。
また、日本の選手なら 富樫勇樹の2番や渡邊雄太の12番 なども人気があります。
② 誕生日やラッキーナンバーを使う
自分の誕生日や、縁起が良いと感じる数字を選ぶのも一つの方法です。
例えば、1月7日生まれなら「17番」、誕生日が2月5日なら「25番」など、 自分に関連した数字を選ぶことで特別な意味を持たせられます。
③ ポジションに合った番号を選ぶ
現在では自由に番号を選べますが、過去の 「ポジションごとの伝統的な番号」 を参考にする方法もあります。
例えば:
- 1番や3番 → ポイントガード向き(ゲームメイクをする選手)
- 4番や5番 → インサイドプレーヤー向き(リバウンドやゴール下で活躍する選手)
- 23番や24番 → エースナンバー(得点力のある選手が選ぶことが多い)
④ チームの伝統を尊重する
学校やクラブチームによっては、 「エースナンバー」や「キャプテンの番号」 が決まっていることがあります。
例えば、「10番はキャプテンがつける」などの伝統がある場合は、チーム内のルールを考慮して選ぶとよいでしょう。
⑤ 数字の見た目や響きで決める
「自分が気に入った数字」や「語呂がいい番号」を選ぶのも一つの方法です。
例えば:
- 8番 → 横向きにすると無限(∞)に見えるため、縁起がいい
- 7番 → 幸運の数字として人気
- 11番 → ミラー番号でユニフォーム映えする
また、ユニフォームにプリントされたときに 「かっこよく見える数字」 を選ぶのも重要です。
ユニフォームの背番号に関する規定
バスケットボールのユニフォームには、 FIBA(国際バスケットボール連盟)や各国のリーグが定める規定 があります。
自由に好きなデザインを選べるわけではなく、 ユニフォームの視認性や公平性を保つためのルールが設定 されています。
日本のユニフォーム規定(Bリーグ・高校バスケなど)
日本のバスケットボールでは、 背番号に関するいくつかのルールが定められています。
特に、Bリーグや高校バスケでは 試合中の視認性を確保するための制約 があり、以下のような規定があります。
① 使用できる背番号の範囲
- FIBA(国際バスケットボール連盟)の規定では「0~99」まで使用可能
- 高校・大学バスケでは「4~15」番のみ使用可能(1~3番は不可)
② 背番号のサイズ・デザイン
- シャツの前面 → 10cm以上 の高さ
- シャツの背面 → 20cm以上 の高さ
- 数字の線の幅 → 2cm以上
③ 背番号の色と視認性
- ユニフォームの色と「対照的な単色」でなければならない
- 縁取りデザインはOKだが、影付きや立体的なデザインは不可
- チーム全員が同じ色・同じデザインの背番号を使用すること
許可されているデザイン | 許可されていないデザイン |
---|---|
普通の単色番号 | 影付きの番号 |
1重・2重の縁取り | 立体に見えるデザイン |
中抜きの縁取り | ぼやけた色合いの番号 |
④ ユニフォームの色とデザイン
- チームは「淡色」と「濃色」の2種類のユニフォームを用意する必要がある
- 「白」は淡色として推奨される
- 「グレー」や「シルバー」は淡色・濃色のどちらにも分類されないため、使用不可
ユニフォームを作る際の注意点
チームでオリジナルのユニフォームを作る際には、 規定を守りつつデザインを工夫すること が重要です。
① はっきりと見やすい色使いにする
- 濃い色のユニフォームには「白や明るい色の番号」
- 淡い色のユニフォームには「黒や濃い色の番号」
- 試合中に審判やスコアラーが見やすいデザインにすることが必須
② 番号のサイズ規定を守る
- 規定より小さいと、スコア記録時に見えづらくなるため 最低サイズ(10cm前・20cm後)を確保
- 大きすぎると、ユニフォームのデザインバランスが崩れるため 適度なサイズにする
③ チーム全員で統一する
- ユニフォームのデザインは全員統一されていなければならない
- 番号のフォントや縁取りのデザインも統一することが求められる
まとめ
バスケットボールの背番号には、単なる識別のためだけではなく、選手のこだわりや歴史が反映されています。
NBAやBリーグのスター選手たちがつけた番号は、象徴的な意味を持ち、多くのプレイヤーに影響を与えています。
背番号の選び方にもさまざまな考え方があり、憧れの選手の番号を選ぶ人、誕生日やラッキーナンバーにこだわる人、ポジションやチームの伝統を考慮する人など、それぞれのスタイルがあります。
バスケットボールの背番号には、知れば知るほど奥深い魅力があります。
自分にとって特別な意味を持つ番号を見つけ、それを背負ってプレーすることで、より一層バスケットボールを楽しむことができるでしょう。